のどが痛い
2014年04月15日 16:08
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「のど」について
耳鼻咽喉科を受診する患者さんの中で最も多い症状の1つが、「のどが痛い」と訴えられる患者さんです。のどが痛くなる理由は様々なことが考えられ、潜んでいる病の種類は数多く存在します。痛みが生じている箇所によっても疑うべき病は違います。
・物理的な損傷(魚の骨が刺さる・切り傷がつく等)
・薬品や有害ガスを吸入した際の化学的な損傷
・細菌やウイルスによる炎症
・悪性腫瘍や神経痛
など、のどに痛みを生じさせる要因は種類が多いのです。また、のど自体ではなく、身体の他の箇所で異常があるためにのどに痛みが生じる場合もあります。
のどの痛みの治療としては、まずは問診です。
・いつから痛むのか?
・どのような痛みか?
・過去に同じような痛みを感じたことは?
などといった問診を通して患者さんの状態を把握します。
次に視診・触診・検査と進めます。検査は
・ウイルス細菌迅速検査(インフルエンザウイルス、アデノウイルス、溶連菌など)
・喉頭鏡検査
・細菌培養・同定・薬剤感受性検査
・電子ファイバースコープ検査
などがあります。
症状が酷い場合には扁桃周囲炎や扁桃周囲腫瘍などの場合もあり、急性喉頭蓋炎など命に関わる病気の可能性もあります。また、良性腫瘍や急性声帯炎、声帯ポリープ、咽頭癌、喉頭癌などの場合もあります。
のどは声に関わる事もある重要な器官ですので、のどに痛みを感じた際には少しでも早い受診をおすすめいたします。