のどの病気
のどに異物が詰まる
2014年04月15日 16:08
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「のど」について
「のどに異物が詰まる」ことは日常生活で割と頻繁に起きませんか?例えば、食事をしている時にご経験があるかもしれません。異物が詰まった時のほとんどの場合には容易に取ることができますが、ご自身での除去が難しい場合には病院にて処置を行う必要があります。
受診される患者さんの中で最も多いのが魚の骨です。のどに異物が詰まった例のうち半分以上は魚の骨と言っても過言ではありません。タイやサワラ、サバやタラなどの比較的大きな魚の骨が刺さって来院される方が多いですが、アジやイワシ、アユやサンマ、ウナギなどの小型の魚の骨が刺さって来院される方も意外と多いのが特徴です。
魚の骨以外では「甲殻類の殻」「モチ」「茶の葉柄」なども詰まりやすい食べ物の1つです。また、食べ物以外でも詰まるものがあります。それは「歯の詰め物」「玩具」「薬のシート」などです。
ただでさえ大人でものどに異物が詰まることは多いので、子どもやご年配の方がご家庭にいらっしゃる場合には、注意が必要です。また、万が一のどに異物が詰まり、無理に取ろうとして逆に取りづらくなることもありますので、自分で取ることができない場合には無理せず病院で取ってもらうことをおすすめいたします。
のどが痛い
2014年04月15日 16:08
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「のど」について
耳鼻咽喉科を受診する患者さんの中で最も多い症状の1つが、「のどが痛い」と訴えられる患者さんです。のどが痛くなる理由は様々なことが考えられ、潜んでいる病の種類は数多く存在します。痛みが生じている箇所によっても疑うべき病は違います。
・物理的な損傷(魚の骨が刺さる・切り傷がつく等)
・薬品や有害ガスを吸入した際の化学的な損傷
・細菌やウイルスによる炎症
・悪性腫瘍や神経痛
など、のどに痛みを生じさせる要因は種類が多いのです。また、のど自体ではなく、身体の他の箇所で異常があるためにのどに痛みが生じる場合もあります。
のどの痛みの治療としては、まずは問診です。
・いつから痛むのか?
・どのような痛みか?
・過去に同じような痛みを感じたことは?
などといった問診を通して患者さんの状態を把握します。
次に視診・触診・検査と進めます。検査は
・ウイルス細菌迅速検査(インフルエンザウイルス、アデノウイルス、溶連菌など)
・喉頭鏡検査
・細菌培養・同定・薬剤感受性検査
・電子ファイバースコープ検査
などがあります。
症状が酷い場合には扁桃周囲炎や扁桃周囲腫瘍などの場合もあり、急性喉頭蓋炎など命に関わる病気の可能性もあります。また、良性腫瘍や急性声帯炎、声帯ポリープ、咽頭癌、喉頭癌などの場合もあります。
のどは声に関わる事もある重要な器官ですので、のどに痛みを感じた際には少しでも早い受診をおすすめいたします。
せき(咳)やたん(痰)
2014年04月15日 16:06
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「のど」について
咳(せき)というのは、日常生活を送っている中でも日常的に出る症状です。例えば、何かが喉に引っかかっただけでも咳(せき)は出ますし、風邪をひいたら咳(せき)が出ることもあります。ただ、せきには「起こり方」で3つの種類に分けられます。また、もう1つの角度から分類すると、たん(痰)が絡む咳(せき)と絡まない咳(せき)です。これらの咳(せき)の見極めは発熱の有無、疼痛の有無、症状の強さなど問診を中心に診断させていただきます。
・咳(せき)の状態と診断で疑われる疾患
※突発性・発作性の咳(せき)
⇒咽頭異物、喉頭異物、気管内異物、気管内出血や気胸なども疑う必要があります。
※急性の咳(せき)
⇒痰(たん)の絡み具合や色などを参考に、喉頭炎、気管支炎、肺炎、風邪に伴う咳や気管支喘息なども疑います。
※慢性の咳(せき)
⇒喉頭アレルギーや百日咳、喘息、肺がんなども疑わねばならないと思われます。
症状が軽く発熱などもなければ、ドラッグストアで販売されているせき止めで症状を抑えるのも良いですが、症状が長く続いたり、症状が強い場合には必ず病院で診察を受けてください。何よりも大切なのは、少しでも早く原因を発見し、原因に対する治療をすることです。耳鼻咽喉科はよく「耳と鼻の専門医」と思われがちですが、実は、喉(咽喉)の専門医でもあるので安心してご相談ください。