ニオイを感じない、ニオイがにぶい
2014年04月15日 16:11
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「はな」について
「ニオイを感じない」「ニオイがにぶい」という症状がある患者さんは嗅覚障害の可能性が考えられます。その場合、まず嗅覚障害は障害の起こっている部位を特定することから始める必要があります。
嗅覚障害を起こす部位は「鼻腔」「嗅細胞」「嗅球」「高次中枢」に分かれており、部位によって病名が違ってきます。例えば、アレルギー性鼻炎が原因で引き起こされる嗅覚障害は「鼻腔」や「嗅細胞」が障害を起こしていると考えられます。また副鼻腔炎でも嗅覚障害を引き起こすこともあります。
ニオイを感じないということは皆さんもご経験があるかもしれませんが、簡単に言えば、風邪で鼻が詰まるとニオイを感じないという状態と同じです。これは、ニオイを感じる部位までニオイが届いていないからです。
当院ではニオイを感じないという症状の患者さんの場合でも問診から始めさせていただいております。
・嗅覚に違和感を感じたのはいつからなのか?
・どれくらいの期間継続しているのか?
・他に鼻の不具合はないのか?(アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の症状はあるのか?)
・全くすべてのニオイを感じないのか?
・ある特定のニオイは感じるのか?
など、まずは原因追求を行います。問診の後には診察を行い、必要に応じて、嗅覚検査やアレルギー検査、副鼻腔レントゲン撮影などを行わせていただきます。
嗅覚障害は症状の経過も治療期間も長くなりがちな病気です。諦めずに根気よく治療を続けることが大事です。少しでも嗅覚に異変を感じましたら耳鼻咽喉科での診療を受けてください。