飛行機に乗ると耳が痛くなります。?予防方法は?耳栓の効果は?
2014年09月26日 18:39
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「みみ」に関する質問
飛行機が上昇する時、機内の圧が急激に下がるため、中耳内の気圧が高くなり鼓膜が外側に引っ張られます。
また下降時は機内の圧がだんだん高くなり、中耳内の気圧が低いままとなってしまい、鼓膜が内側に引っこみ、耳が塞がったように感じたり痛くなったりする事があります。
予防策としては飛行機が上昇あるいは下降態勢に入ったら早めに自覚症状が出る前に耳管が開く運動を何回もする事が大事です。
つばや水を飲んだりガムをかんだりして嚥下運動を何回も行い、耳管が開くようにします。あくびをしたりあごを動かすのも効果がみられることがあります。
かぜをひいていたりアレルギー性鼻炎等があると症状が悪化することもありますので抗アレルギー薬などをもらって鼻の状態をよくしておくといいでしょう。
【耳栓について】
耳栓をすると外耳道に外界と換気できない空間をつくる事になり、機内の圧と中耳内の気圧のバランスをとるのに悪影響を及ぼすかもしれないので使用しない方が望ましいでしょう。
かぜをひいたときに耳がつまったように感じるのはどうしてですか?
2014年09月26日 18:38
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「みみ」に関する質問
かぜをひいたりすると外気圧と中耳内の気圧のバランスをとるために重要な働きをするの耳管の開口部にある「鼻咽腔」というところに炎症が広がります。
粘膜のはれや分泌物の増加などにより耳管の働きが悪くなり、つばを飲み込んだりあくびをしても中耳に空気を送り込むことができなくなり、違和感を感じます。
これを「耳管機能不全(耳管狭窄症)」といいますが、この状態になると中耳の粘膜やはれ、浸出液のしみ出しがみられるようになり、いわゆる「滲出性中耳炎」を起こすことになります。
外耳炎と中耳炎はどう違うのですか?
2014年09月26日 18:30
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「みみ」に関する質問
鼓膜より外側に湿疹やかぶれ、傷が化膿したものが「外耳道炎」です。
鼓膜の内側の「中耳」に病気があって症状が出ているのが中耳炎です。
症状だけでは中耳炎か外耳道炎かの区別がつかいない事もあるので耳鼻科の診察を受けることをおすすめします。
鼻をすすると耳が悪くなると言われますがどうしてでしょうか?
2014年09月26日 18:30
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「みみ」に関する質問
「鼻すすり」をすると人によっては鼻と耳をつなぐ「耳管」を通して耳からも空気が抜け、鼓膜がへこんだままの状態になります。
これを繰り返すと耳に液が溜まったり、鼓膜が内側の壁に癒着したり、鼓膜の一部が化膿しながら骨を溶かして耳の奥へ進展する等の治りにくい耳の病気になる可能性があるからです。
中耳換気チューブをいれましたがいつまでいれておくのでしょうか?
2014年09月26日 18:29
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「みみ」に関する質問
耳と鼻をつなぐ耳管の機能がわるいために「滲出性中耳炎」になります。チューブを入れるのはその耳管の代わりをさせるためなので、耳管の機能が改善さえるまで入れておきます。
2~3ヶ月経つと自然に取れることもありますが、状態によっては一年以上入ったままになることもあります。
また、チューブを抜いても滲出性中耳炎が再発する可能性が低くなったら除去する事もあります。
急性中耳炎と滲出性中耳炎はどう違うのですか?
2014年09月26日 18:24
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「みみ」に関する質問
急性中耳炎は風邪などの細菌感染やウイルス感染による「中耳の急性炎症」で症状としては激しい耳の痛みや難聴、耳鳴り、耳漏(じろう)(みみだれ)、発熱などが挙げられます。
滲出性中耳炎は鼓膜に穴があいていない状態で「中耳に貯留液があるもの」で急性中耳炎でみられるような耳の痛みや発熱などは生じない事がほとんどです。
症状としては耳の聞こえが悪くなりやすいですが子どもさんの場合耳閉感(みみが詰まったような感じ)や耳の聞こえの悪さを訴えることが難しく、その他に自覚症状があまりないため呼びかけや音への反応が乏しい事、よく耳を触っている事などで発見されることも多いです。
中耳炎のとき飛行機にのってもかまいませんか?
2014年09月26日 18:23
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「みみ」に関する質問
中耳炎の時は、鼻と耳の間の管にも炎症があり、飛行機の離発着時におこる気圧の変化で耳のつまりや痛みがひどくなる恐れがあるので、中耳炎を悪化させてしまう場合があります。
そのような観点から飛行機に乗ることは勧められません。
中耳炎の時にお風呂に入ってもよいのでしょうか?プールは?
2014年09月26日 18:23
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「みみ」に関する質問
入浴などのからだが温まることは耳の痛み、発熱などといった「急性期症状」を更に悪化させてしまう可能性があるので2~3日は避けた方がいいでしょう。
2~3日して症状が落ち着いたら入浴を再開してもよいでしょう。
プールに入ることも勧められません。
塩素系の消毒薬が入ったプールの水は鼻やのどの粘膜をいため、中耳炎の治りを遅くするだけでなく、浸出性中耳炎へと移行させてしまうことがあるからです。
中耳炎を繰り返していると耳は悪くなりませんか?
2014年09月26日 18:22
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「みみ」に関する質問
急性中耳炎で「中耳腔」というところに膿(うみ)がたまると、そこに障害がおこり、音の伝わりが悪くなり難聴を引き起こします。
大半は急性中耳炎が完治することで改善されます。
一部に、治療中に「鼓膜切開術」や「鼓膜換気チューブ留置術」を受けた後に穴が残り(鼓膜穿孔:こまくせんこう)軽度の難聴を生じることがありますが、これも「鼓膜穿孔閉鎖術」という穴を塞ぐ手術を受けることで改善されます。
このように一般的に子供の場合急性中耳炎を繰り返しても難聴を生じることはほぼありません。
子どもが頻繁に中耳炎になりますが何か原因があるのでしょうか?
2014年09月26日 18:22
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「みみ」に関する質問
急性中耳炎は鼻から感染した細菌やウイルスが「耳管」という管を通って耳に感染することで発症します。
子供は大人に比べてこの耳管が短く水平なため感染が起こりやすいのです。
そして子供、特に3歳以下の乳幼児は細菌やウイルスに対する抵抗力が弱いためです。
また、ここ数年抗生物質の効きにくいあるいは効かない細菌による(耐性菌と呼ばれるもの)中耳炎も増えています。
その他、「集団保育」という環境により感染しやすく、また、薬の服用が不完全になることが多いことも原因となる場合もあります。
通園により服用が難しいときは医師、薬剤師にご相談ください。