子供がよくかぜをひきますが原因はあるのでしょうか?
2014年09月26日 18:43 カテゴリ: その他の質問
「子供がよくかぜをひく」原因として、
・子供の抵抗力
・かぜの原因である病原体の力
・生活環境
が考えられます。
1)子供の抵抗力について:体内で母親からもらった抵抗力は生後6ヶ月頃まで働きます。しかし免疫が少なくなる生後6ヶ月以降は病原体に出会って自力で免疫力をつける、あるいは予防接種で免疫を身につけていきます。この時身体の抵抗力と病原体のバランスが病原体に傾くと発病してかぜなどの感染症にかかってしまいます。扁桃が弱く、扁桃炎による発熱をくり返す子供では扁桃を摘出する手術でよくなることがあります。いずれにせよ、「子供がよくかぜをひく」、「ちょっとへんだ」と思ったら一度きちんと診察や検査を受けておくとよいでしょう。
2)かぜの原因である病原体の力:カゼはラノウイスルをはじめとした数多くのウイルスが原因となっています。ウイルス性の他にも肺炎球菌やインフルエンザ菌などの細菌、あるいはマイコプラズマうやクラミジアなどさらに多くの病原微生物が原因となります。細菌感染は抗菌薬で治療しますが、薬剤抵抗性の菌が年々増加し、より強い薬を使わないとなおらないこともあります。
3)生活環境:第一にタバコの煙による害があります。かぜや気管支炎になって咽頭が苦しい時、タバコなどの煙、乾燥した空気あるいは冷たい空気は回復を遅らせます。次に集団生活です。同じ空間にかぜの子供がいると病原体が感染しやすくなります。(お互いに病原体をうつしあうためかぜをひきやすくなる)かぜ流行する時期にはマスクをする、うがい・手洗いをして予防を心がけましょう。普段の生活で身体を鍛えておくことは抵抗力を高めるうえで大切です。運動をさせる、十分な栄養と睡眠、そして精神的安定は抵抗力を高めます。
補聴器をかけると音は聞こえても言葉がはっきりしません。どうしてですか?
2014年09月26日 18:43 カテゴリ: 「みみ」に関する質問
補聴器は言葉を大きくしてよく聞こえるよう「補助」しますがぼそぼそした声をはっきり聞こえるように「加工」することは難しく、調整や音の大きさによっては補聴器からひずんだ音が出てくることもあります。
また、難聴のうち、「聞く神経」に問題がある場合は言葉がひずんで聞こえることが多く、このひずみは補聴器でも取り去りきることは難しいのです。
そのため、補聴器を使って言葉のききとりを改善するにはリハビリテーションが必要になります。
発育途中のお子さんの場合は補聴目的が大人とはやや異なり、たとえ言葉が明瞭に聞こえなくても補聴器は言語習得には欠かせず、積極的は活用と訓練が必要になります。
うちの子供は乗り物酔いをしやすいです。三半規管が悪いのでしょうか?
2014年09月26日 18:42 カテゴリ: 「みみ」に関する質問
三半規管は加速度を感知しますので、乗り物酔いと関係があります。三半規管の機能が成長するとともに乗り物に酔いやすくなり、機能が大人に近づいていく過程の一時記、10歳前後に乗り物に酔いやすくなると言われています。
三半規管の機能が異常なのではなく発達の段階として乗り物酔いが生じるようになるとお考えください。
乗り物酔いの症状は吐き気、嘔吐などの自律神経症状が主なものです。吐き気や嘔吐などの自律神経症状は生体の警報装置でありその機能が高まる年齢のころに乗り物酔いが生じ、大人になると少し鈍くなると思ってください。
症状の強さには個人差があり「警報装置」の性能が良すぎるお子さんは乗り物に乗ると想像するだけでも気分が悪くなる事もあります。
その場合には酔いやすい乗り物を避ける、お子さんに十分睡眠をとらせ、体調の良い時に乗り物に乗せる、酔い止めの薬を服用させる等の方法もあります。
家でタバコを吸うと子供にどんな影響がありますか?
2014年09月26日 18:42 カテゴリ: その他の質問
タバコを喫煙されている環境による影響は、急性や慢性の肺疾患、心臓疾患を起こしたり、ガンの罹患率を引き上げたりと多くの報告があります。
頭頸部(顔面から頚部まで)領域にもいくつか報告されています。
1)のど:慢性扁桃炎やアデノイドにて扁桃の摘出、アデノイド切除といった手術をする確率が高くなる。
2)みみ:滲出性中耳炎・急性中耳炎を繰り返す確率が高くなる。
3)はな:急性・慢性鼻炎、アレルギー性鼻炎の罹患率が高くなる。
4)その他:タバコの誤飲事故が起こる。
などの影響があると報告されています。
中耳換気チューブを入れましたが、病院にはどのくらいの頻度で通えばいいのでしょうか?
2014年09月26日 18:42 カテゴリ: 「みみ」に関する質問
細菌感染などによって耳漏がでる場合は頻回に通院する必要があります。
何も症状がなくてもチューブが抜け落ちてないか、また耳垢などが付着してチューブが詰まっていないかチェックするためにも最低でも月1回程度は通院した方がよいでしょう。
滲出性中耳炎は2歳まで繰り返すと言われました
2014年09月26日 18:41 カテゴリ: 「みみ」に関する質問
小さな子供は耳と鼻をつなぐ管(耳管)の形態が短くて水平に位置していることにより、鼻の奥から耳の内側へ細菌やウイルスが届きやすい状態です。
免疫機能が低い乳幼児や保育園などの集団生活をしている子供はかぜなどの病原体が感染しやすいため、中耳炎を繰り返しやすい傾向にあります。
中耳炎になっても鼓膜切開をする先生としない先生がいます。
2014年09月26日 18:41 カテゴリ: 「みみ」に関する質問
中耳炎は抗菌薬が必要となる事が多いですが、重症の場合や耐性菌による難治性中耳炎など、抗菌薬の内服だけでは十分に改善しないと判断した場合、鼓膜切開により中耳に溜まったうみ
を出すことがあります。
よって、鼓膜切開は中耳炎の重症度や耐性菌の有無などで行う場合と行わない場合があります。
子供がアレルギー性鼻炎の薬を長期間飲み続けているのですが、副作用など大丈夫でしょうか?
2014年09月26日 18:40 カテゴリ: 「はな」に関する質問
薬である以上、次のような副作用が起こる可能性はあります。
1)薬の成分によって、眠気や口の渇きなどの副作用が起こる事があります。
2)薬を多量に投与したり長期間投与したりすることで、肝障害や腎障害などの副作用が起こることがあります。
3)薬の飲み合わせによって薬の効き目が強くなりすぎたり、別の副作用を起こしたりする場合があります。
4)薬に対するアレルギー反応によって、身体に有害な影響が及ぶ事があります。しかしこれらの副作用を予防することで比較的安全な治療は行えます。たとえば今までに薬で副作用があったり、新たに薬を服用して異常があったりした場合はその都度医師に報告や相談をしましょう。薬を併用するときは何の薬が処方されたのかを随時医師に報告しましょう。また必要に応じて薬は処方されているので用法用量を守る事が大切です。
長期間服用する場合には治療法を見直したり血液検査などを定期的に行ったりすることで副作用の早期発見、重症化の予防ができます。
いずれにしても医師の指示のもと、薬を服用することで副作用を最小限に抑える事ができます。
アレルギー性鼻炎はどうして完治しにくいのでしょうか?
2014年09月26日 18:40 カテゴリ: 「はな」に関する質問
アレルギー性鼻炎はぜんそくやアトピー性皮膚炎に比べ完治しにくい病気です。
薬での治療はアレルギー性鼻炎そのものを治療するわけではなく、症状を抑えているだけなので薬がきれるとまた症状が出てしまいます。
花粉症の場合も症状の出方は花粉の飛ぶ量に影響されるので花粉量が少ないときには症状が軽い、または出ないこともありますが、完治したわけではないの
で花粉量が多ければまた発症してしまいます。
完治する可能性がある治療法としては減感作療法が一般的ですが、効果が出るまでに時間がかかり、通院に負担がかかるといったデメリットがあるのが現状です。
副鼻腔炎で学校の成績(学力低下・集中力低下)が悪くなることがあるのでしょうか?
2014年09月26日 18:40 カテゴリ: 「はな」に関する質問
副鼻腔炎の症状の中でも「鼻づまり」の以下のような症状が学校の成績低下につながりうると考えられます。
1)起きている間は注意力が散漫になったり、情緒不安定になったりします。
2)睡眠中は睡眠障害を起こし、程度によっては「睡眠時無呼吸症候群」にもつながります。睡眠時無呼吸症候群は夜間に脳が休まらないために昼間に眠くなったり注意力散漫、記憶力・思考能力低下の原因となりうる頭痛を引き起こしたりします。
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このように副鼻腔炎の症状は勉強に集中できなくさせ、記憶力や思考力までも低下させるので学校の成績に影響すると言えます。
ちなみにアデノイドが大きいことで鼻呼吸障害を引き起こすので、長期間にわたる副鼻腔炎の治療にはアデノイドの切除が有効です。
アデノイドを切除することで鼻呼吸ができるようになり、結果的に副鼻腔炎の症状の改善が期待できます。