鼻かぜでにおいが感じなくなり、通院していますが治りません。
2014年09月26日 18:46
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「はな」に関する質問
においを感じなくなることを一般的に「嗅覚障害」と言います。
鼻かぜをひいたときは鼻閉、鼻漏といった症状が起こり、それに伴って嗅覚障害を引き起こすことは珍しくありません。
鼻かぜによって鼻の粘膜が腫れるとにおいを感知する粘膜までにおいの素が到達できなくなることが原因ですが抗生物質、消炎薬の内服、点鼻薬といった治療で炎症が消退すれば比較的早期ににおいは戻ります。
しかし、鼻かぜが治っても嗅覚障害が治らないことがあります。これはかぜのウイルスによって嗅上皮や嗅神経が障害されることによるもので、嗅覚障害全体の15~20%を占めています。
約2~3ヶ月の治療で嗅覚が改善する軽症例もありますが、すぐに改善しない場合でも根気強い治療の結果、2~3年の経過ののちに改善する症例もあるため、決してあきらめずに治療を続けることが大切です。