アデノウイルス感染症が流行っています ~プール熱だからプールにはいってなかったらOK?~
2015年06月15日 17:17
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スタッフブログ
みなさんこんにちわ。
放出駅から徒歩3分、大阪市城東区にある松谷クリニック(耳鼻咽喉科)です。
ヘルパンギーナ、手足口病と並んで「三大夏風邪」と言われるプール熱。
正式名称は「咽頭結膜熱」と言ってアデノウイルスから引き起こされる感染症の一種です。
これらのアデノウイルス感染症は毎年6月頃から流行しはじめ、7~8月にピークを迎えることが多いとされています。
「そういえば最近周りで「アデノウイルス」って良く聞くなあ」と思われている方も多いのではないでしょうか。
子どもの病気というイメージがありますが、実は大人の方も要注意ですよ。
少し長くなりますがお付き合いくださいね。
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☆アデノウイルスは感染力がとても強いウイルスです
潜伏期間は数日から約10日。
突然38度以上の高熱や、のどの痛み、目の充血といった症状が現れます。
その多くは4~5日程度で症状が治まるとされていますが、お子さんについては症状がおさまってから2日を経過するまで
通園や登校が禁止されています。(念のためご確認くださいね)
☆アデノウイルスは飛沫感染や接触感染でうつります
「プール熱」という俗称の由来になっている通り海やプールの水を介して目からウイルスが侵入するケースがよく知られています。
でもプールに入っていないからと言って油断は禁物!!
感染している人からの咳やくしゃみによる飛沫感染、タオルやハンカチの共有をきっかけに接触感染する事もあるようです。
周りで流行しているときは気を付けたいですね。
☆どうやったらわかるの?
疑わしい症状があれば、医師の判断で検査をおすすめします。
特殊な綿棒で鼻から鼻水を採取し、検査液につけて判定します。(簡単な検査なので小さなお子さまでも安心ですよ)
約15分ほどで結果が出ますので院内の別室でお待ちいただきます。
☆アデノウイルス感染とわかったら・・・・
安静、水分補給が大切です。(アデノウイルスに効くお薬はありません)
また他の感染症も同様ですが、特に感染力が強いウイルスについては自分の身を守るのと同時に
「人にうつさない」ための気配りも必要です。
普段はうがい手洗いと、人ごみへ行くときはマスクの着用を心がけ
症状がある場合は不要不急の用事ででかけたりしない、タオルなどの共有を避けるなど複合的に対応していくことが望ましいでしょう。
来院された際も、「疑わしい」「他の医療機関でアデノウイルスとすでに診断されている」等の場合は受付にお申し出ください。
沖縄が梅雨明けすると関西はいよいよ梅雨入りです。
しばしきれいなアジサイを眺め、楽しい夏に備えたいですね。(橋中)